音楽スタジオバイトは音に敏感になる

ほとんどの音楽スタジオでは常にBGMを流している。
音楽スタジオでバイトし始めた頃は不思議に感じていたが、防音室でメンテナンス作業をしていると、時間が長くなるほど違和感を感じるようになるのだ。
日常生活では常に何らかの音やノイズにさらされているので、全く無音の空間に長くいる経験はあまりしない。
ふと防音室に入った時に自分で立てる音以外にまったくしない空間にいる時間が長いほど、耳が繊細になってゆく感覚を覚えるのだ。
音楽スタジオでバイトを始めて暫くすると、館内でBGMが流されている理由を理解するようになる。
無音状態が続くよりもずっと安心するからだだろう。
音楽スタジオのバイトでは、楽器の演奏や機材セッティングなども行うが、手順を覚えてしまえば難しくないもののレコーディング機材の調子については、ある程度勘を頼りにする人もいるのは確かだ。
ケーブル1本切れかかっているだけでノイズとなりやすいので、コードはネジレ防止の観点から八の字巻きが徹底されている。
音楽スタジオでバイトを行う人の多くは、最初から八の字巻きは習得済みということが多い。
楽器演奏経験やバンド経験がある人の多くが八の字巻きを何も考えずに出来ている状況から、バイトに入って最初に感じるローカルルールは理にかなっていることが実感出来るだろう。
一見するとクレームと聞こえる指摘も実はアーティスト側からみれば普通のことが出来ていないことに対する指摘にすぎない。
一種のエールと捉えれば仕事がそんな指摘も気にならず長続きするだろう。

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